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歯を磨く

           「歯を磨く」という言葉について考えてみよう。

       「磨く」と辞書で引くとーー擦ってきれいにし、艶を出す事ーーとある。

      つまり 「歯を磨く」 とは 「歯を歯ブラシで擦って奇麗にし、艶を出す事」 である。

      果たして、擦って歯がピカピカに成る程磨いている人が何人いるだろうか?

       私の医院で、患者さんに 「一日何回、歯を磨きますか?」と質問すると、一番多い答え

      は、「一日二回です。」である。一日三回と言う人は、百人に聞いて一人いるかどうか。

       「何分ぐらい、磨いていますか?」と聞くと、大体 「2~3分」という人が多い。

      人間の歯は、成人で28本。もし2~3分で全ての歯を磨いたら、一本当たり5~6秒か?

       5~6秒で艶が出るほど磨けるだろうか?

           不可能だ。

       私は現在、毛先が振動するタイプの電動歯ブラシを使って磨いている。

       その電動歯ブラシを使っても、歯磨きは10分以上かかる。

        もちろん、歯間ブラシやデンタルフロスも使っているのだがーー。

       電動歯ブラシを使うのに比べて普通の歯ブラシを使って磨くのは、かなり難しい。

        ある程度のテクニックがないと、歯の汚れは殆ど落ちない。

       一般の人で、そのテクニックを使える人は、まずいないと思ってもよい。

        結論から言えば、一日二回、2~3分の歯磨きで歯の汚れが落ちる事はない。

        艶のある歯をしている人は、殆どいないのではないか?

        「歯を磨く」ーー「歯を擦って綺麗にし、艶を出す事。」--には科学的な根拠が

       ある。

          歯の汚れとは、殆ど細菌やその死骸である。

        歯に艶が出るほど磨いて綺麗にしておけば、歯や歯茎に付着する細菌は

         かなり少なくなるだろう。

        細菌が少なくなれば、虫歯や歯周病も起こり難くなる。

         「歯を磨く」 という言葉は、古の人達が経験から編み出した言葉である。

         それは、現代にも充分通用する言葉なのだ。

      
by tramasato | 2010-06-22 21:57


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