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            私は豆餅が好きで、冬になるとデパートやスーパーで探して買ってくる。

       しかし最近は良い豆餅が無い。餅自体の質が悪かったり、豆ばかり多くて高価だっ

      たり、なかなか満足出来る様な豆餅が見つからない。

      しかも値段が高い。手のひらよりも少し大きなサイズで600~700円ぐらいする。

      「なまこ」と言われる棒状になったものだと、1300~1400円ぐらいか?

       餅を食べる人も少なくなった為に、良い餅も無くなってきたのかーーと思っていた。

      私の高校時代の同級生が市内で喫茶店をやっていて、その近くに「銀座商店街」という

      昔からの商店街がありーーその中にも餅屋があるーーとその同級生が言うので、行って

       みた。何処の田舎にも「銀座」と名の付く繁華街はあるものだ。

        なるほど、かなり古ぼけて如何にも昔の市場風の店が立ち並んでいる。

       北海道の真冬だというのに暖房も入っていない。

        寒い餅屋さんで、なまこ状の豆餅を一本買ってきた。

        普通の「なまこ」の倍ぐらいの大きさがあり、ずっしりと重い。2㎏は優にある

        だろうか?それで値段は1470円、普通の「なまこ」と同じくらいである。

       家に持ち帰って食べてみた。普通の「なまこ」であれば、半分くらいは食べても平気なの

       だが、この豆餅は一切れ一切れが大きいので、三切れ食べるともう満腹になる。

        焼いてみると、良く膨らむ。食べると普通のパックの餅よりコシがある。

        一口に言えば、食べ応えのある餅とでもいうのだろうか?

        餅屋の女将さんに理由を聞いてみた。

        女将さんが言うには、パックに入れて売られている普通の餅は、カビが生えたり

         劣化しない様に、添加物が多く含まれている。

        しかも原料を溶かして型に流し込んだりするので、昔ながらに搗いた餅のような

         コシは出ないということなのである。

        そういえば私の田舎では、冬になると必ずお菓子屋さんにもち米を持って行って

         搗いてもらったものだった。

        搗いてもらった餅を家に持ち帰ってから、四角に切って切り口に粉を付けて

         互いがくっ付かない様にして、仕舞っていた。

          搗きたての柔らかい餅を食べるのが、とても楽しみだったのを覚えている。

         今は餅なんか、若い人はあまり食べないのかもしれない。

        フライドチキンやドーナツや、ハンバーガーも巷に溢れている。

         餅には味が無いし、その素朴な美味しさというのも理解され難いかもしれない。

         だがこの餅は、食べ物の本来の美味しさというものを思い出させてくれる

         ような気がする。
by tramasato | 2011-01-11 17:09


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