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あんなの柔道じゃない!

   北京オリンピックも多くの競技が行われていますが、日本の柔道は成績も芳しくない

 様で、メダルの数も今一つ。特に男子の成績がよくないようです。

   昨日も男子100㎏級の金メダル候補 鈴木桂治選手が一回戦、敗者復活戦ともに

  初戦で敗れました。一回戦は相手のもろ手狩りを三度も受けて、敗者復活戦は足技を

  掛けられた上に柔道着の足を引っ張られて倒されました。

   どんなに強い選手でも両足をつかまれて体当たりされれば、倒れない人はいません。

  同様に足技を掛けられた上にその足を引っ張られれば倒れるのは当たり前。

   オリンピックを見ていると、「どんな手を使っても、相手の背中を畳につけてしまえば

  それでいいんだ!」という考えが蔓延していて、「本来の柔道とは、どういうものか?」

  という精神が忘れ去られています。

   私も、高校の時に体育では柔道、剣道が正課だったので真冬に冷たい畳の上で

  嫌々ながら習いました。もちろん受け身に始まり、体落とし、背負い投げ、内またなど

  いろいろな技を習ったのを覚えています。でも もろ手狩りは習いませんでした。

   ところが社会人になって、オリンピックや世界選手権の試合を見ていると、外人選手は

  必ず もろ手狩りを仕掛けてくる人がいます。

   学生の頃は奇襲攻撃の手段で、とても正攻法ではないと思っていた「もろて刈り」が

  いまや大手を振って、柔道における有効な技として使われている。鈴木選手に限らず

  柔道を習った日本人なら誰でも違和感を覚えるはずです。

   鈴木選手も、もろ手刈りに対する対策は十分準備していた筈ですが、それでも相手の

  執拗なもろ手刈りに屈してしまうというのは、外人と我々日本人の柔道に対する考えが

  根本的に違って来ているからではないでしょうか?

  「 何が何でも相手を倒せばいいんだ!何が何でも勝てばいい。金メダルを取れればいい!

  」という考えしかない様です。

    だから、最近の柔道を見ていても「面白い!」と思ったことがない。つまり、鮮やかな

   一本技というものが、見られないからです。

   柔道の精神というのは、本来そういうものなのでしょうか?今、オリンピックで行われて

  いるのは、われわれの考えている柔道ではなく、プロレスや他の格闘技と同じで、「相手を

  倒しさえすればいい!」という、スポーツとも呼べないものになっています。




  
by tramasato | 2008-08-15 15:22


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