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  「ハイ」の一言

    私の歯科医院では、私がスタッフに指示を出したり、スタッフ同志で指示を出しあったりする

   場合、指示を受けた方は、必ずしっかり 「ハイ」と返事をする様に決めている。

    そうしないと、指示した方は自分の伝えようとした事が、相手に伝わっているかどうか確認

   出来ないからである。

     元々歯科の仕事は、術者が患者さんの口の中を見ながら進めて行く為に、それぞれの

    指示毎に相手の顔を確認できない事が多い。

     出血を伴う処置が多いので、止血や吸引をしながら進めなければならないからである。

    出来ればアイ・コンタクトをその都度、取れれば良いのだがーー。

     それで私は 「ハイ」という返事を必ずしてもらう事により、自分の指示が相手に伝わったか

    どうか確認するようにした。

     ところが、この 「ハイ」という返事がうまく出来ない人も多い。

     なぜなら、「ハイ」という返事をする為には自分の心の準備がしっかりと出来ていなければ

     ならないからである。

      仕事の手順や進行を考えて、次に何が起こるかを予測し、尚且つ相手に対してその全て

     を受け入れる気持ちがないと、率直に返事が出来ない。

       あるスタッフとこの 「ハイ」に関して、話をした。

      そのスタッフは、以前なかなかスムーズに 「ハイ」の返事が出来なくて、私も困っていた

     のだが、医院でコミュニケーションの勉強を4年ほど続けた結果、最近になってスムーズに

     「ハイ」と返事をするようになってきた。

        私はスタッフに、

      「以前、君がうまく「ハイ」と返事が出来なかった時に、私が『○○君、ハイと返事をして!』

      と言うと、『そう言われると、ムカッとするんです。』と言っていたけど、

       あの時、何故ムカッとしたんだろうか?」と質問してみた。

        すると彼女は 「あの時、私は院長に対してカベを作っていたんです。だから素直に

       『ハイ』という返事が出来なかったんだと思います。」と言った。

        「なるほど!」と私は思った。

         という事は、私自身も彼女に対してカベを作っていたのかもしれない。

        それにしても彼女自身、過去の自分を評価できる様になったという事実は

        紛れもなく、彼女自身の成長を示している。

         4年間の勉強の成果は十分あったのであろう。

          人間は、幾つになっても成長できる。

          諦めてはいけない。

       
      

     
by tramasato | 2009-06-07 18:32


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