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      本を読む。

         日曜日、私はデパートの三階の踊り場のベンチに座って本を読んでいた。

      休日には、手提げバッグに一冊本を入れておいて,出かけた様々な場所で本を読む。

      それはカフェや喫茶店であったり、デパートや公園のベンチであったりする。

       その日私が座って小説を読んでいると、3~4歳の小さな男の子が寄ってきて

      本を読んでいる私を不思議そうに見ている。

       「一体、この人何をしているんだろう?」と思ったのかもしれない。

      それでなくとも、子供は好奇心が旺盛だから、大人がデパートの中で本を読んでいるの

       を不思議に思ったのだろう。

       子供の後から父親がついて来て 「おじさん、勉強しているんだよ!」と私の行為を子供

       に説明してくれた。

        別に勉強していた訳ではないのだが、子供があまり私に纏わりついても困ると思って

       そう言ってくれたのかもしれない。

        確かに、最近街中で本を読んでいる人はあまり見かけなくなった。

        携帯でメールをしている人は溢れているが、本を読んでいる人はほとんどいない。

        町中だけではなく、家の中でも読んでいる人が少ないのだろうか?

         何か知りたいものが有る時、私はまず本を読む。

        物事の概略を知る上で、本が一番簡単だと思える。

         本を読んで概略を知れば、後は行動に移すだけである。

         インターネットでも知識は吸収出来るが、本を読んだ時の様な説得力が無い。

        ネット上の記事を読んでも 「ああ、そうか!」程度にしか感じない。

         本を読んでいる時の方が想像力を働かせられる。

        読みながら自分自身で考えることで、より具体化したイメージが出来易い。

         それが仮信から確信へと変わって行くことが多い。

         そういう楽しみが読書にはあると思う。

         本を読まない人は、そういう楽しみを知らないのだろうか?

         「時間が無い!」という人もいるが、一日に10分ぐらいの時間だったら

        誰でも取れるのではないか?

         世間には、一年に300冊以上も読んでしまう読書家がいるという。

         年に300冊とは行かなくとも、月一冊くらいなら誰でも読める。

         携帯のメールも忙しいのだろうが、たまには本を読むのもいい。

         皆一様に携帯を持って、懸命にメールしている姿は異様ではないか?

        

      
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by tramasato | 2010-06-28 09:55

歯を磨く

           「歯を磨く」という言葉について考えてみよう。

       「磨く」と辞書で引くとーー擦ってきれいにし、艶を出す事ーーとある。

      つまり 「歯を磨く」 とは 「歯を歯ブラシで擦って奇麗にし、艶を出す事」 である。

      果たして、擦って歯がピカピカに成る程磨いている人が何人いるだろうか?

       私の医院で、患者さんに 「一日何回、歯を磨きますか?」と質問すると、一番多い答え

      は、「一日二回です。」である。一日三回と言う人は、百人に聞いて一人いるかどうか。

       「何分ぐらい、磨いていますか?」と聞くと、大体 「2~3分」という人が多い。

      人間の歯は、成人で28本。もし2~3分で全ての歯を磨いたら、一本当たり5~6秒か?

       5~6秒で艶が出るほど磨けるだろうか?

           不可能だ。

       私は現在、毛先が振動するタイプの電動歯ブラシを使って磨いている。

       その電動歯ブラシを使っても、歯磨きは10分以上かかる。

        もちろん、歯間ブラシやデンタルフロスも使っているのだがーー。

       電動歯ブラシを使うのに比べて普通の歯ブラシを使って磨くのは、かなり難しい。

        ある程度のテクニックがないと、歯の汚れは殆ど落ちない。

       一般の人で、そのテクニックを使える人は、まずいないと思ってもよい。

        結論から言えば、一日二回、2~3分の歯磨きで歯の汚れが落ちる事はない。

        艶のある歯をしている人は、殆どいないのではないか?

        「歯を磨く」ーー「歯を擦って綺麗にし、艶を出す事。」--には科学的な根拠が

       ある。

          歯の汚れとは、殆ど細菌やその死骸である。

        歯に艶が出るほど磨いて綺麗にしておけば、歯や歯茎に付着する細菌は

         かなり少なくなるだろう。

        細菌が少なくなれば、虫歯や歯周病も起こり難くなる。

         「歯を磨く」 という言葉は、古の人達が経験から編み出した言葉である。

         それは、現代にも充分通用する言葉なのだ。

      
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by tramasato | 2010-06-22 21:57

    父の日

               今日は 「父の日」 だった。

         娘から 「はい、パパ!」 とプレゼントを手渡された。

         妻から 「いつも、お仕事して頂いて有難うございます。」と言われた。

          私は、うれしくて 「どうも、ありがとう!」と言ってプレゼントを受け取り、

        思わず 「じゃあ、大事に取って置こう。」 と言った。

        すると娘が 「あれ?パパ、取って置くの?」--要するに「すぐに、着ないの?」

        という意味なのだがーーと不思議そうに聞くので、

        私は、「いや、他の服と一緒にして置くと、すぐにシワが寄ったりするからーー。」

        等と言い訳をした。

         本当は、プレゼントしてくれた娘や妻たちの気持ちを大切にしたいーーと言えば

         良かったのだが、うまく表現出来なかった。

        その時私は、むかし私の父に旅行の土産として革の財布を渡した時に

        父が 「じゃあ、大事に取って置こう。」と言っていたのを思い出した。

         私は 「何ですぐに使わないのかなあ?」 と不思議に思った。

             全く同じである。

         父も 「お前の気持ちを、大事に取って置くよ!」 と言いたかったのだ。

           思わぬプレゼントをもらった父親の気持ちは、今も昔も変わらないのかも

        しれない。

         以前、長女から父の日にプレゼントをもらった時にも、同じ様に言ったと思う。

        そこで 「お前たちの気持ちを大事に取っておくよ!」とでも言えれば、

         カッコイイ父親なのかもしれないがーー。

         まあ、私には無理でしょうね!

        

        

      
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by tramasato | 2010-06-20 21:50

フォアボール35個

           歯科医師の全道野球大会が旭川で行われた。

        私も人手が足りないという事で、球場責任者を任されて当麻球場へ行った。

      仕事は各試合をスムーズに行う為に大会本部に連絡したり、弁当や飲料を配ったり、

      ゴミ集め等の雑用をする。

       北海道にしては珍しく30℃を越す暑さとなり、炎天下の仕事はきつかった。

         しかし、試合はもっと大変だった。

      私の担当は、大会の中でもCクラスと言い、旭川歯科医師会の野球チームの中では

      最も下のクラスである。どの程度のレベルかというと、ボールを打ったあとファーストに

      走らず、サードの方に走る選手がいるくらいである。

        私も最初から期待しないで見ていたのだが、確かに下手だった。

      試合前のキャッチボールを見ると、大体そのチームのレベルは判るものだが、

      我がCチームに、まともなキャッチボールが出来る人はいなかった。

        手伝いに来ていた大学の野球部の学生が 「ああ、これは相手チームが勝ちますよ!

      」と即座に言った。

        投げる時の腕のフォロースルーが全く無い。猫が何かを引っ掻く様な感じである。

      だから、投げた球がまともに相手の胸に届く事も無い。

        「こんな事でいいのか?」と思ううちに試合は始まった。

       第一試合は、それでも何とか最初はシーソーゲームだったが、コールド負け。

       第二試合は2回の裏表で15対6とリードされ、3回表 相手チームの攻撃でようやく

       ツーアウトまで漕ぎ着けた。だがもう既に10点入れられている。

         ところが、それから一つのアウトが取れない。

        フォアボールが止まらないのである。出るピッチャー、出るピッチャー全てが

       フォアボールを出しまくっている。

       この2試合で、チームに登録されている殆ど全てのメンバーが、代わる代わる

       ピッチャーをやっているのである。要するにエースらしい人がいないらしい。

        フォアボールにならず、フライが上がると殆ど取れない。目測を誤ってバンザイする

       か、グラブの土手に当てて落球する。

        3試合で何十回もフライが上がったが、まともに捕球したのは2回程だった。

        あまりフライを落とすものだから、十何回か目に野手がフライを落とした直後に

        私が思わず「ああ、やっぱり。」と言ってしまうと、手伝いに来て私のうしろで

        観戦していた女の子たちが爆笑した。

         野球を知らない女の子たちが見ても判るレベルである。

       プレーしている間にも、「ああ、疲れた!」 「もう、駄目だ!」

        「俺、55だぞ!」 「俺なんか、もう56だ!」と全くプレーに関係の無い会話が

        両軍のオジサンたちの間で飛び交っている。

         ピッチャーが次々に変わるものだから、交代のアナウンスを告げる為に

        メンバー表の中から交代選手の名前と背番号を探すのに、私もウグイス嬢も

        必死だった。

          フォアボールが止まらない、フライは落とす、取っても送球は届かない、

        ピッチャーが暴投し、キャッチャーがパスボールするの連続で、とうとう24点目が

        入り、我が旭川Cチームの監督が主審に駆け寄りギブアップを告げた。

        ようやく試合が終わり見ている我々もホッとした。

         結局、試合は3回表までで39対6で我が旭川Cチームのギブアップ負けである。

         出したフォアボールが計35個。3回表までの記録としてはギネスに載るかも

        しれない。

         試合後さすがに私も気になって、我がCチームのところへ行って「お疲れ様!」

        と声を掛けたら、がっくりしていると思った彼らは、意外と元気で「有難うございます!」

        と答えてくれた。

         「まあ、俺達の野球はこんなもんさ!」という様な感じである。

         彼らは彼らなりで楽しんでいたのかもしれない。

           彼らの意外な明るさに私も救われた。

          そして 「こんな野球もあるんだなあ!」とつくづく思ってしまった。

          かくしてメタボオジサンたちの野球も、無事終了したのでありました。


        

     

    

        

        

        

        

     
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by tramasato | 2010-06-12 22:27

     新型うつ病

             2週間ほど前の夕刊に 「新型うつ病」についての記事が載っていた。

      本来我々の知っているうつ病とは、自責の念が強く、症状がある時は一日中 「うつ」の

      状態が続くと思っていたのだが、新型うつ病は仕事をしている時は 「うつ」になり

      それでは仕事が出来ないからと、休んで休暇を取ると元気になるのだと言う。

        仕事上で少し注意を受けたりすると、精神的に傷つき 「うつ」になる。

      自分を責めるのではなく、全て他人が悪いと決めつけてしまう。

       そこで仕事を休んで、自分の趣味などに励んでいると元気を取り戻すという。

      こんなの病気と言えるのだろうか?--と思えるが、病理的な基準はまだはっきりしない

      らしい。

        ただの我まま人間ではないのか?--ー。

        私の診療所には、過去沢山の人に勤務してもらったが、こういった類の我儘人間は

       数多くいた。

        やれ「風邪をひいた!」、やれ「体調が悪い」と言っては休む人も大勢いた。

        彼らも皆、新型「うつ病」だったのだろうか?

       そういう人は、しょっちゅう仕事場を変えていた。

        いま考えれば、そういう人を雇う方がおかしいのだが、当時はよく判らず

       雇っていたものだった。

        原因は家庭環境などの影響による精神的な未熟さだと言われている。

       新型うつ病が病気と言えるかどうかはっきりとしないが、現在の日本では約12パー

       セント、国民の8人に1人がうつ病に罹っているそうである。

        こちらの方が大きな問題かもしれない。

       やはり、不景気という世相を反映しているのだろうか?

         
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by tramasato | 2010-06-11 16:49