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    追悼

       今回の地震で、お世話になった先輩が二人亡くなった。

      医局時代、私は陸前高田で2年間、週1回出張診療に通っていて

     亡くなった先輩の一人が出張先の院長、もう一人は私と交替でその診療所に

     通っていたのだった。

      院長は普段はあまりしゃべらない人だったが、その腕前は目を見張るものが

     あった。

     歯に冠を被せる時は、ほとんどフルマウス( 上顎,下顎全体の歯に一度に冠を

     被せてしまう事。)で行っていた。

      当時、私はフルマウスのブリッジという物を、大学病院でさえ見たことが

     無かったので、ただ驚いて「俺、将来こんな事できる様になるかな?」と

      素直に思った。

      FOP( 炎症のある部分の歯肉を、切り取ってしまう手術 )をすれば

     これも上顎、あるいは下顎全体の炎症部位の歯肉がすべて繋がって切除できる。

     歯肉が綺麗に数珠つなぎになって取れるのである。

      これは切開の技術も然ることながら、口腔衛生指導と患者自身のセルフケアが

     徹底されていなければ出来ない事である。

      この事は後に、自分の臨床で確かめることになった。

      院長は私の治療について、いろいろと指導したり、アドバイスする事は

       殆ど無かった。

      よく「 背中で人を引っ張って行く。」と言われるが、私も彼の臨床を

      後ろから見ながら勉強させて頂いた。

       良いイメージが頭に残れば、後は自分がそれを自分の臨床の中に

         活かして行けばよいのである。

       それ以降、いろいろな先生の治療を見る機会があったが、その院長を

      超えるものはなかった。

       私の今の臨床は、彼の影響を否定することは出来ない。

      よき先輩を失って、残念でならない。

        

       

      


     

      

      

   

      
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by tramasato | 2011-03-24 17:26

     東北地方太平洋沖地震

        テレビでは、絶え間なく地震の報道が繰り返されている。

    11日の午後2時46分ごろは、内科で血液検査を受けて診療室に戻っていたが

    ほとんど揺れは感じなかった。札幌は揺れを感じたらしく妻の実家から電話が

    入っていた。

     観測史上最大のマグニチュード9と報道された。

     被害の中心の岩手、宮城は学生時代を過ごした所である。

    同級生や先輩達も多数いて、現在も活躍している。

     この地方の海岸線は有名なリアス式海岸で、海岸線が内陸深く複雑に入り込み

    山側から見る景色は海と崖がくっきりと対比し、風光明媚である。

     今回の地震では、このリアス式の形態がかえって禍となった。

     津波が来ると、波の力が逃げ場のないまま陸地を襲ってしまう。

    テレビに映った宮古、大船渡、気仙沼、陸前高田はすべて学生時代に行った所で

    次々とこれらの街が津波に飲み込まれるのは、見るに耐えられなかった。

     大自然の恐ろしさというものを、まざまざと見せつけられた気がした。

     人間のちからなど、全く及ぶものではない。

     陸前高田は医局時代のバイト先で、2年間週に一度、120キロ離れた盛岡から

     車で通っていた。

      バイト先の医局の先輩に臨床を教わりながら、仕事をしていた。

     今、私が仕事をしていられるのも、その時に教わった基礎が生きているからで

      ある。

     120キロの道のりを、2時間かけて通うのは大変だったが、今では懐かしい

      思い出だ。

      その陸前高田の街も、津波に流されて全く無くなってしまった。

       おそらく通っていた診療所も跡形もなく流されてしまっているだろう。

      教わった先輩たちの安否も、まだ判らない。

        どうか無事でいて欲しい。

       そして、被災地の一日も早い復興を願っている。     
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by tramasato | 2011-03-14 14:33

   「葬られた第二のマクガバン報告」を読んで

        今週は表題の本を読んだ。

    副題に「『動物たんぱく質神話』の崩壊とチャイナプロジェクト」と書いてある。

     一般の書籍としては1890円と高価なので、あまり売れていないらしい。

    作者はT.コリン・キャンベル博士で、彼がこの本で伝えるメッセージは

   「動物性食品はガンの最大の要因であり、この食習慣をやめれば、ガンばかりか、

    心臓病・脳梗塞・糖尿病・骨粗鬆症・リウマチなどの自己免疫疾患・アルツ

    ハイマ-病・白内障など、あらゆる病気を予防し、回復させることができる。」

    という事である。

      かなりショッキングな内容となっている。

     今までは、高タンパク源として第一に推奨されてきた肉や牛乳や卵を食べると

    ガンになり易いという事なのである。

     戦後ーーという表現ももう古いがーー米国にならって肉、牛乳、卵を大量に

    食卓に取り入れた日本で、戦前にはあまり多くなかったガンが、いまや死亡原因の

    3分の1に達する程になってしまったのは、肉や牛乳や卵のせいなのだ。

     キャンベル博士は1982年に、米国政府の依頼で行ったこの研究を発表した

    のだが、この結論は政府の国民に対する食事摂取指針には生かされなかった。

     その裏には、政府と食品・製薬・医学業界の間にある癒着が原因らしい。

     最近とくに耳に入ってくる牛乳摂取の被害も書かれている。

      牛乳のタンパク質であるカゼインが、ガンを促進させるということである。

     牛乳といえば、健康促進の要と言われて久しいし、朝食には何も食べなくても

     牛乳だけはーーなどと言われた時代もあったのではないか?

       今までの情報は何だったのだろうか?

      博士の薦める食事はーープラントベースーー植物性食品を中心とした食事

     である。

       プラントベースの食事に変えていけば、たとえガンに罹っていたとしても

      再発を防ぐことは可能であるらしい。

       ぜひ一読して欲しい本である。
     


     
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by tramasato | 2011-03-10 15:02

     ブログを書いていて

        最近、文章を書くのが早くなった。

      一つのテーマが決まると、どんどん文章が頭の中に浮かんでくる。

      一旦書き出すと止まらなくなる。

       ブログを書いていても文章が次から次へと出てくるので、長文化してしまい

      短くするのに苦労する。

       あまり長文化すると、誰も読まなくなるので出来るだけ短くしたいと

       思ってはいるのだがーー。

        問題はテーマが決まらない時である。

       テーマを考えるのに時間が掛かるときも多くなっている。

       ブログを書き始めた頃は、テーマに苦労することもなかった。

        テーマがたくさんあって、どれにするか迷ったりもしていた。

       その頃は、作家や記者というものに興味を持って見ていた。

      「プロというのは、どの程度の力量を持っているのか?」と。

        今は、「プロは大変だ!」と思うようになった。

        毎日毎日、テーマを探さなければならないであろうし、

         テーマに関する取材も必要だ。

         原稿も期日までに仕上げなければならないだろうし、

        作品も、それなりに自分で納得できるものでなければならいだろう。

        そう考えると、私には到底無理である。

         よく「ブログは、日記と同じ様に書けばよい。」という人もいる。

        でも日記のように、その日の出来事とそれに対する感想だけでは

        不足ではないだろうか?

          感想をもう一度頭の中で練り直して、表現した方が良いのでは

          ないかーーと思う。

         ブログを書いている自分を相手に理解してもらうーー作業が必要

        だろう。

         テーマが浮かばないのは、取材不足なのだろうか?

        あるいは、自分の周囲に対する好奇心が欠けて来ているのかも

        しれない。

    

                                             

        

       
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by tramasato | 2011-03-06 15:07