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退職

8年間、医院に勤務してくれたスタッフが結婚の為、退職する事になった。

 非常に優秀なスタッフなので、退職されるのはとても残念だ。開業して28年になるが、今まで

働いてくれた数々のスタッフの中でも、最も能力が高く、人間的にも優れているーーと言える人

 である。それだけに、後継者を見つけるのは容易ではない。

彼女は衛生士ではないけれど、仕事に関しては、普通の衛生士など及びもつかない能力を

 持っている。就業し始めた当時、要領を教えてからセメント(歯科で使う接着剤)を練ってもら

った事がある。するとわずか数回の練習で、当時我が医院にいた先輩の衛生士や助手よりも

 操作しやすいセメントを練り上げた。これには私も驚いてしまった。

先輩の助手と衛生士は共に7年以上の経験を持つベテランたちであった。

 これを見て私は二つの事を、思い知らされた。一つは新人の優秀さであり、もう一つは

ベテランの怠慢である。もちろんベテランたちが今までいい加減に仕事をしていたわけではない

 のであろう。しかし新人が基本に忠実に行った仕事に、ベテランが太刀打ち出来なかったと

すれば、彼女たちが就業当初に持っていた仕事に対するひたむきさを失って来ているのかも

 しれないーーと考えたものだ。

そういうスタッフだったので、私も仕事をまかせっきりにしていた部分が多い。

 8年間勤務を続けてくれたスタッフも初めてである。普通は2~3年で退職する方が多い。

スタッフの交代は多い方なので、私の人を使う能力は優れているとは言えない。

 ただ、彼女に対して仕事に関して注意した事は殆ど無かった。

それほど安心して仕事を任せられる人材だったのである。診療を受けに来る私の友人たちや

 患者さんにも、とても受けがいい。

優秀なスタッフを失う事は、医院にとって大きな打撃である。

 今年は私の医院にとっても試練の年になりそうである。

 
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by tramasato | 2013-02-26 13:53

インフルエンザ

2か月ぶりに血液検査に行ってきた。いつもは月一回の予定で、もう4~5年ほど続けているの

 だが、1月3日に吹雪のため、砂川で車中に4時間も閉じ込められてから、風邪をひいて体調

崩し、トレーニングが思うように出来なかった。きちんとトレーニングが出来るようになって、

 普通の生活に戻ってから検査を受けようーーと考えていた。

新年会で飲酒の機会が多かったのも、検査を避けていた理由の一つである。

 出来るだけ検査の数値は低い方がいいーーと思っているのは、やはり私の怠け心のせいだ

ろうか。何時如何なる状態でも、怯まずに検査を受けるのでなければ意味がないのだがーー。

 久しぶりに行った内科医院は風邪の患者さんでいっぱいだった。

30分ほど待たされて担当の女医の先生から「先生、インフルエンザのワクチンはもう接種され

 ましたよね?」と聞かれた。私は「いいえ、まだですがーー。」と答えると女医先生と看護師さん

が二人とも「ええっ?」と驚きの大声を上げた。「この人まだワクチン打ってないの?医療関係者

 なのに馬鹿じゃないかしら?」と言っている様な反応である。私は不安になって「巷では、そん

なにインフルエンザが流行っているのか?知らないうちに世の中変わってしまったんだ!」

 と思った。確かに新聞には「大流行の兆し」とは書かれていたがーー。

彼らは内科の医院だから風邪の最前線である。来る日も来る日も風邪の患者が大挙して来る。

 ことに老人たちは「インフルエンザで死なないようにーー」とこぞってワクチンを接種するのだ

ろう。そういう環境にいれば「ワクチンを接種しない人間なんか、人間じゃない!」と思えて当然

 。常識のない人ーーと思うだろう。ましてや私は医療関係者であるから、接種するのが当たり

前の人なのだ。そういえば友人の薬剤師も「ワクチンの接種は、医療関係者の常識!」と言って

  接種しない私を変わった人だと思っているようだった。

しかし、私は生まれてこの方インフルエンザに罹った事がない。ワクチンなんて小さいころに

 嫌になるほど打ったから、今更打ちたくないのだ。私は変わり者で、世間の人が

こぞってする様な事は、絶対にしたくないーー要するに「他人同じ事はしたくないーー。」と

 思ってしまう様な人間なのである。

 それに私の年代の人は皆、いわゆる「予防注射回し打ちされ世代」。

回し打ちによってインフルエンザウイルスどころか、たくさんの雑菌やウイルスを、体内に植え

 付けられた世代だから、それにたいする抗体もたくさん出来ている。

回し打ちがかえって、ウイルスや雑菌にたいする抵抗力を高めているのではないだろうか?--

 という、とても医療関係者とは思えない様な非科学的な推論をしている。

とはいえ、友人やお世話になっているたくさんの医療関係者から非難されると、天邪鬼の私も

 少しは考える。

仕方なく、私の患者さんである公的大病院の看護師さんに、恐る恐る聞いてみた。

 「あのう、私インフルエンザの予防接種を受けてないんですけど、大丈夫ですかね?」-と

その看護師さんの病院では10月と翌年の1月ぐらいに、2回に分けて接種するそうで、

 2回に分けるのはワクチンの有効期間が3か月しかないからだそうである。

すると彼女は「大丈夫ですよ!先生は診療の時にはサージカルマスクとゴム手袋を付けていらっ

 しゃいますから。予防が一番大切ですからーー。」と言ってくれた。

その言葉で私も一安心した。

 でも、外出する時はマスクはしていない事が多いから危ない。

来年からは常識のある周りの医療関係者に倣って、非常識な私もワクチンを接種するか!?



 
 
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by tramasato | 2013-02-07 15:37